「国会包囲デモ」の現場で見たもの。

最初はツイッターやユーチューブで報じられていた首相官邸前抗議行動が回数を重ねるごとに人数が万単位で増える。代々木公園の10万人反原発集会は17万人も参加するようになった。

これは単なる「反原発」ではなくなってきている。
原子力発電所の事故による放射能被害は乳児・子供への影響、食物への影響、風評被害、精神的な疲労などの広範囲に及び環境、経済、地域生活を壊してしまったことへの怒り、原因究明と抜本的事故対策を講じようとせずに再稼働を決定した政府への怒り、それがTPPの加盟、オスプレイ強行配備、消費税増税社会保障切り下げなどと相まって民主党政権、自公野党への不支持と政治的な自覚に高まっている。

原発と新エネルギー開発、省エネ技術の発展は裏表とまで行かないがそうした方向に目が向き始めている。

障害者自立支援法が障害者総合支援法に止まったのは急激な変化は現場が混乱するという名目だったが、予算の増加を抑えるためだったのは見え見えだ。
なぜ増加を避けるか、TPPにせよ、原発再稼働にせよ、消費税増税にせよ、社会保障の切り下げにせよ、大企業減税、富裕層優遇の財源確保のためだ。これほど露骨な大企業優遇、国民収奪の時代も戦時を除けばないのではないか。

ラビット 記