謹賀新年 2013年元旦 (1)

明けましておめでとうございます。

今年は、障害者全体にとっても、難聴者・中途失聴者にとっても、大きな意味のある年になるでしょう。

障害者制度改革はどういう段階にあるか。障害者は何に依拠するのか。
障害者政策委員会が新障害者基本計画に対する意見を出した。
すでに、障害者差別禁止法の部会意見も出されている。障害者総合福祉部会の骨格提言も出されている。。
これらは、障害者権利条約の批准を目指して、障害者側の様々な意見の違いを乗り越えて、政策的一致を見いだしているということが大きな橋頭堡になる。

「障害者制度改革の推進の基本的な方向について」は閣議決定となっている。また、障害者自立支援法違憲訴訟団と国との基本合意は、立法府による行政府と訴訟団との調停であり、法的な意味を持つ。これは政権が変わろうとも意味は変えようがない。閣議決定も新政府がよほどの政策方向を変えない限り、拘束される。

障害者政策委員会は、障害者基本計画の推進状況について、調査審議できる。内閣総理大臣、関係大臣に意見を述べることが出来る。内閣総理大臣に対して、あるいは内閣総理大臣を通じて各大臣に勧告することが出来る。内閣総理大臣と関係大臣は勧告に基づいて講じた施策について報告しなければならない。
つまり障害者の多数を占める政府機関が内閣に調査権と勧告権を持つ。これは今までの政治にも障害者施策にもなかったことだ。

新政権は民意を反映していないことが打ち出す新政策が国民との摩擦を生むという矛盾をはらんでいる。障害者施策も予算面で制約されるだろうが政策的には基本的な方向は変えられない。
障害者にとっても今夏の参院選の政治的な意味は大きい。
(続く)

ラビット 記