失われた25年間

「もっと、コミュニケーションすべきだ。」
勤務先では大幅な機構改革があり、コミュニケーションが部下を持った新しい部課長たちの合い言葉になっている。確かに、事業目標を達成するためには部下の業務内容から個人的なことも把握するためにコミュニケーションが必要だろう。
コミュニケーションならばと部課長会議でグループウェアの活用を呼びかけたが、メールよりはこういう場で話し合った方が良い、もっとコミュニケーションすべきだと言われた。
これまでも何回か通訳を依頼したが、今の会社にそういう余裕はないと言われて来たことを思い出していた。
会議の議事録と自分のメモを見て、話されていることの1割くらいしか聞こえていないことが分かった。自分が部署に責任を持つ以上、会社の正規の会議でコミュニケーションが必要だと言われたのだから、業務に必要なので通訳を用意して欲しいと率直に言うべきだろう。
いま会社はどこもコンプライアンス法令遵守)が合い言葉になっている。憲法から障害者基本法障害者雇用促進法、今国会で審議されている障害者自立支援法、その他諸々の法律を出してみよう。
難聴者にもコンプライアンスが必要だ。入社以来の25年間を取り返すのだ。

ラビット 記