聞こえなくても「生きる」


mariko一昨日は、みずから作詞作曲もする手話シンガーの女性の講演会があった。
日本の法律の壁に阻まれて、アメリカのカリフォルニア州立大学CSUNで医師を目指した重度難聴の彼女は結婚して帰国後、好きだった音楽の道を歩むことになった。
アメリカ手話に堪能な彼女は世界各国に仲間が増えた。

インドネシアには聞こえないために、性的暴力を受けて、感情すら表すことができないくらい傷ついているろうの子供たちが多い。そうした子供たちを救済している若いろうの女性も仲間のひとりだ。
その縁でろうの子供たちに手話ソングを教えることになり、数ヶ月で発表会を迎えた。暗い表情の子供たちがはじけるような笑顔で歌い、多くのマスコミが取りあげ、成功した。
子供たちは自分に自信を持つことにより、暴力にも抵抗するようになった。
聞こえなくても自分の力を見い出せば強くなれる。
アメリカにはスターと難聴の映画監督も俳優が何人もいると聞いた。
自分に自信を与える教育と権利を守る法律と制度。自立を支える技術や人的資源がある。
日本にも実現したい。

ラビット 記

写真は上は手話シンガーのmariko、下は講演を文字で通訳する要約筆記

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