突然の退社!?難聴者の疎外感


050630_1704~001.jpg050630_1814~001.jpg月末に勤務先の異動する人の挨拶があった。
入社時に寮で同居して以来の同僚だったので、感慨深い。私の難聴の社内の一番の理解者でもあった。異動先でも力を発揮して欲しい。
その後、派遣社員の退職の挨拶があった。えっ、退職するの?!初めて聞いたので、驚いた。2、3日前に新しい派遣の方と一緒に簡単な手話を覚えてもらったばかりだ。「ありがとう」、「おいしい」、「わかった」、「わからない」の四つ。これからと思っていたので残念だ。

こうした情報は会議でもあったはずだし、休憩時間などでも話されていたはずで、女性たちは品物を渡したりしている。それが私にはいかに伝わっていなかったかということだ。
結婚した女性を旧姓で呼んだり、4年間席を並べて仕事をしていた同僚が既婚者だと送別会でわかって恥をかいたことなど、数限りない。

問題は仕事に関わる情報も入らないことだ。過去に社内に大きな問題があって、自分だけ知らなかった時は大変ショックで、仕事に対する意欲が萎えてしまった。その問題が分からなかったこともさることながら、入社以来、自分が得られていなかった情報や知識の膨大さに気が遠くなったからだ。人間関係も希薄だ。

会社にグループウェアが導入され、これで社内の情報交換が活性化すると思われたが、甘かった。若手の課長すらメールなどでコミュニケーションはできないという。私の考えるコミュニケーションと会社で使われているコミュニケーションは違うのだ。
同じ職場に少し歩行やパソコン操作が困難な同僚がいるが、何が大変か見て分かるので皆気を使っている。しかし、聞こえなくて困っていることは周囲にはわからない。難聴の聞こえない自分にどれだけ情報が入っていないかもわからず、その必要性を訴えるのもコミュニケーションが必要で、大変困難を持つ障害だ。
この意味で社会の難聴者には戦友というか、強い連帯感を感じる。

新しいトップも「コミュニケーション」が大事だという。
再び、自分を奮い起たせなくてはならない。

ラビット 記