骨伝導電話


骨伝導3我が家には、骨伝導電話がある。
「こつでんどう」は今は騒音の中でも聞こえる携帯電話の仕組みにも使われているので、知っている人もいるかも知れないが、音をスピーカーやイヤホンではなく、鼓膜の後ろにあるアブミ骨などを直接振動させて、聞く仕組みだ。
受話器の部分にある丸い振動子を耳介の後ろやアゴなどに当てて聞く。私には余り明瞭に聞こえなかったが、同居の祖母には大きな効果があった。音を感じる機能に障害がある感音性難聴には余り効果がないようだ。
しかし、この電話は購入した時は郊外の家電店で大々的に宣伝し、そこそこ売れていた。
一千万人に及ぶ難聴者の電話に対するニーズは大変大きなものがあるが、どういう訳か2、3のメーカーを除いて製造していない。
電気通信アクセス協議会が定めた電気通信機器のアクセシビリティ指針を元に、JISを作成し、現在審議中だ。これには、メーカーに磁気コイル対応や拡声機能が求められる。

ラビット 記




骨伝導1