店員の配慮


050702_2001~002.jpg050703_0737~001.jpg近くのアウトレットモールに出かけ、シャツを購入した。
大分体型も変わっているので、サイズを採ってもらった。首回りが39cm、袖丈が83cm。
難聴者は数字はとても聞きにくい。イチ、シチ、ハチと発音も口型が似ているからだ。普通の話のように聞こえない言葉を前後の言葉から類推ができない。
聞き漏らすまいと店員の口元を凝視していたら、口型を大きく話してくれ、私も復唱して聞くとゆっくりまた繰り返してくれたのでわかった。
私が難聴であることがどうしてわかったのか、いぶかった。ラメの補聴器は店員の反対側だし。
一緒に行った連れあいがピザの宅配をしている子供の話を聞かせてくれた。あるお客様に配達に行ったところ、自分の口をジッと見つめているのでこの方は耳が聞こえないのだなと思ったと。それで、どういう訳か普段は家の外では使わない手話で「手話ができますか」と聞いたんだそうだ。すると、その方はぱっと顔を明るくして、「出来ますよ、あなたは手話が出来るんですか」と聞かれ、子供はうんとうなづいて帰って来たということだ。
生まれた時から難聴の私たちと暮らしているので、親が口も見ながら話していることは当たり前の息子だから分かっているが、先の店員はどうして知っていたのか。
また、シャツを買いに行こう。

審議されている障害者自立支援法は、「地域生活」が元になっている。地域で福祉サービスが提供されることも大事だが、こうした障害者に対する配慮が社会に知れ渡っていて、地域住民も社会も自然に対応してくれるというのがこの法律の目標だ。
それなら、なおさら、障害者の声を聞いて進めて欲しい。


ラビット 記