これからの字幕放送の課題

毎年夏に、総務省が字幕放送の普及状況を公表している。

調査結果に出てくる字幕可能な番組に対する字幕化割合という数字の意味が薄れている。
生放送は総務省が字幕化目標を策定した97年当時は不可能と考えられていたので、生放送などを除いた番組の100%字幕化を目標としたが、現在は生放送のニュースやスポーツ番組、バラエティ番組でも字幕放送が実施されている。
字幕化が遅れているのはローカル番組だけではなく、実は欧米と違って生放送番組の割合が多い日本では生放送の字幕化が鍵なのだ。

欧米諸国に比して余りにも少ない数字を大きく見せかけるために分母を小さくしたのだ。
現在の法律では放送ではないが、番組のネット配信が増えているので
これらに対しても字幕化の義務付けが必要だ。

地上放送のデジタル化とインターネットのブロードバンド化の中で、全ての障害者にとって、放送と通信のアクセシビリティの確保がますます重要になっている。

総務省が予定している研究会に私たちが要望していた当事者が含まれているのか、討議テーマに2007年以降新しいガイドラインの策定が含まれているのか、至急確認が必要と思われる。

http://www.asahi.com/culture/update/0810/002.html

字幕付き放送、5割超す 民放キー局、聴覚障害者向け


ラビット 記

(左)アメリカの字幕放送  (右)ニューヨークのピザ!特大だ

jimaku1

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