中途失聴・難聴者のための胃検診

051212_2020~001.jpg中途失聴・難聴者は医療のバリアーが大きい。
病院の大小に関わらず、まず診療のための受付からしてバリアーだ。話していることがわからないし、目的の診療科がどこにあるか、初診はどこに行けばよいか
わかりやすく表示したり、筆談して欲しい。病院には高齢難聴者も多いはずなのに聞こえないことの対処が十分でない。大きい声で子供のように話されることが高齢者の自尊心を傷つけることに気が付くべきだ。
難聴者は呼び出しが一番のネックだ。「加藤」か「佐藤」、「内山」か「石山」か、呼び出されている名前は聞き取れないのだ。
問診になってもマスクをしたままの医者は前は多かったがまだ存在するだろうか。筆談を嫌がるだろうか。

胃の検診でバリウムを飲んでエックス線写真を撮るのは体位の向きを指示する声が聞こえない。技師が指差したり、体を直接動かされたりする
これがいやで体の具合いが悪くても検診に行かない人が多い。

東京都中途失聴・難聴者協会は、2年前、昭和大高橋教授の聴覚障害者用胃の検診システムの開発にモニターになって協力した。
これは検診時に顔の位置に指示する言葉が字幕と手話のアニメ、モデルが表示される画面があるものだ。
東京予防医学協会がこのシステムの搭載した移動検診車を導入している。
中途失聴・難聴者協会と予防医学協会がタイアップして、聴覚障害者に無料検診を行っている。
大変好評で今年は三回目の検診が17日にある
全国に普及して欲しい


ラビット 記