難聴者の支援はエンパワメントから

難聴者のコミュニケーションの力をアップするには、難聴者自身がコミュニケーションの不全感をコミュニケーション成就体験を通じて、コミュニケーション・ニーズへの欲求を明確な形にし、コミュニケーション・スキルの向上への意欲を持たせる必要がある。
つまり、日ごろの聞えない体験を分析し、難聴の理解の問題、周囲の環境による問題、対人関係の問題などに切り分け、その対策を考える。場面に応じた適切な対応の実施を通じて、問題解決を図っていく訓練が必要だ。そのための考え方、様々なコミュニケーション・ツールや社会資源の利用方法を学ぶことが、難聴者のエンパワメント(能力発揮)だ。
この難聴者のエンパワメントを支援する人々が必要である。その実例が、この講座の講師を務める益田修氏と酒井裕子氏だ。単なるIT講座ではなく、聞えない人のコミュニケーションについて、考える力を与えてくれる。難聴者等支援員のモデルの一つだ。

ラビット 記