良くわからないパソコン字幕


RABIT昨日は、とても分かりにくい字幕を見た
パソコン要約筆記とは似て非なるものだ
事業計画や予算の説明だったが、説明している人が非常にていねいな言葉つかいをするがそのまま、入力する
「…のとおりでございます」
「…をご覧下さい」

資料にある金額を読みあげるのに千円単位までそのまま表示する
「3,280万3,000円」(例)

参加している難聴者の役割が何なのか、何のためにコミュニケーション支援を必要としているのかを理解しないまま、入力をしている
事業計画などを承認する理事会では収入、支出のバランス、計画の妥当性などを審議するものであり、金額の正確さを確認する場ではない

結果として、ずらずらと並ぶ文字列から必要な言葉を抜き出しながら、「読み解く」作業を強いられた
隣にいらしたろう団体の方は文章を読み書く方でろう者にもパソコン要約筆記は必要と言われる方だが、画面はほとんど見ていなかった

毎回ほとんど同じメンバーで、経験の長い方たちが入力しているし、毎回同じような指摘をしているが、今回も言うだけでなく、メモも渡したがリーダーの方が困惑した顔をされた。

その困惑した顔が気になる。派遣元に言って欲しいということなのか、私たちも精一杯やっているのを認めて欲しいということなのか、他の難聴者からはそんなことは言われないし逆に誉め称えてられているということなのか、どうしたら良いか分からないということなのか。

困惑の原因に関係があるかもしれないが、私は磁気ループは使わない、磁気ループを使うために補聴器にあれこれ接続しなければならないのと補聴器で聞いても細部は聞き取りにくいからだ。文字が頼りだ

情報の伝達、意味の伝達、難聴者の参加保障とは何か考えて欲しい
この問題に整理が付かなければ、パソコン要約筆記の「認定」ができない

ラビット 記