難聴者の職場の孤立のメカニズム

060417_0818〜001.jpg上司と出張した。電車と特急、タクシーを乗り継いで二時間半。途中から同僚が合流した。二人とも私が難聴で対面でも会話がままならないことを良く理解している。
途中まで、上司は私には世間話的にしか話しかけない。体験的に私に話が聞こえていないことを知っているからだ。わたしも曖昧な返事をしたり、勘違いな返事しかできないので、返ってくる答えが予測できる話をする。いきおい、家族や勤務先のエピソード的な内容になる。電車中では本を取り出していた。
出張先で同僚と合流すると上司はずーっと話をしている。遅い食事の間したがどこで何を食べるかは聞かれない。
注文したものが出てくる間耳を傾け、口元を見ていると仕事の話でどこどこの誰がどうしているという話だった。こうなると日頃からコミュニケーションが成立していないのでこの種の話はお手上げだ。
話が途切れたのをみて、今朝初めて新人研修で配属された人のことを話した。二人がそれを話題にした会話が始まったがそれから先にはいれない。ボールを投げるだけになってしまう。
現地までタクシーで15分。車内の会話は無理なので助手席にみずから座った。車内の中で同僚ので携帯にかかってきた電話の端ばしが聞こえる。振り返って「○○が原因か」などと聞いたらそうかもしれないと言う。
たまに聞こえる時に断片的に返事をするので、かえって難聴の理解を混乱させているかも知れない。どういう時に聞こえていないかを説明は難しい。

会議の時はどうだったのかは次回に。

ラビット 記