団地の中の補聴器店


団地の補聴器店
団地の補聴器店2団地の中のスーパーに補聴器を売っている眼鏡店がある。補聴器も売っている眼鏡店という感じだったが、眼鏡を作り替えるために久しぶりに入ったが、聴力検査用のブースまで設けてあった。

眼鏡を購入する際に、視力検査をする。Cが上下左右に向いている方向を言うのだが、最初は、右から言うのか左から言うのかが言われて分からなかった。今日は、店内に一人で応対されていたので検査時に聞かれたことが聞こえて、普段は眼鏡なしでパソコンのモニターを見ているがちょっと視線を外して見る時に眼鏡が要ると説明するとレンズの中心を2ミリあげましょうと。早い話が老眼だ。

店の人が注文書に記入している際に、補聴器を買う人が多いのか聞いてみた。年々増えていると言う。聴力検査のブースを設置する程客がいるということらしい。写真を撮らせてもらっていると補聴器メーカーのパンフをくれた。しかし、パンフを渡す手がぎこちない。悪い意味の売ってやろうではなく、難聴者に絶対おすすめの補聴器を販売するという気持ちが感じられないのが残念だ。

この団地に住んであと一ヶ月で10周年だから、空き部屋も多くなり、高齢者も増えている。右隣と真下は高齢の女性が一人で暮らしている。
本当は、地域に聞こえのセンターがあって、補聴器と補聴補助具について相談が出来、修理とかもしてくれるのが理想だ。アメリカやオーストラリアには民間や半官半民のそうしたヒアリングセンターがある。

こうした地域の補聴器店とNPOの難聴者協会が何かタイアップして出来ないだろうか。一つは難聴者協会による補聴器店の評価だ。補聴器販売専門店協会の加盟店であることはもちろんだが、接客の基本である難聴者とのコミュニケーションが取れているかどうか。質問する時に静かな環境や文字による意思の疎通を図っているかどうか。テレビや電話を聞くための補助具の展示や試聴ができるかどうか。
もう一つは、耳マークの利用や簡易筆談器の利用を薦めることだ。難聴者協会が地域の聞こえの問題の啓発に取り組んでいることを説明するチラシや会報をおいてくれると良い。
補聴器の相談に来る客の中には高齢者ばかりではなく、中年世代や若い人もいるということだ。

ラビット 記