聴覚障害者とパスモ トラブルの元

聴覚障害者が「パスモ」を使う場合、駅でトラブルになりやすい。
今日の乗換えだけでその都度、「清算されていない」と4回も言われた。


トラブルになるのはひとつは駅員とのコミュニケーションだ。
聴覚障害者が都営地下鉄などの無料パスを持っていて、乗る駅と降りる駅との間に、この無料区間がある場合、パスモを使ってそのまま出ると全区間料金が引かれてしまう。
ちゃんと清算して出るには,駅員にパスモと無料パスを見せて、駅員にこの区間は無料、この区間だけ引いて下さいと言わなくてはならない。「◯◯から乗ったので、◯◯から新宿まで引いて下さい」。「東日本橋から乗ったので、押上から青砥まで引いて下さい」。
パスモではない定期を持っている場合も駅員に言わなくてはならない。
この区間と言って処理してもらっても、次に乗る時に、違う鉄道会社だからかわからないが、読み取る機械側の不調で、清算されていないとか、キセル扱いされてしまう。


この時、駅員に無料パスとパスモを見せるだけでは分からないだろう、間違って引かれて、そのまま出て行ってはアウトだ。駅員にここからここまで引いて下さいって手話で伝わるか?
この時に「いや確かに清算した、間違いない」と強硬に言わないと無料区間が有料になったり二重に引かれてしまう。駅員の言うことを理解し、かつ主張するのよほど確信がないと出来ない。スイカに幾ら残高があり、その都度幾ら引かれているか計算して幾らになっていることを知っていた。だから、「青砥で入ったままになっている」と言われても、そんなことはない、ちゃんと馬喰横山清算した、東日本橋で乗って青砥で清算したからこの金額になっていると主張できた。


もうひとつは、使い方、自動引き落としやポイントの蓄積などのメリットと使う時の注意点、出来ないことについて聴覚障害者にきちんとした説明がないことだ。
駅頭のパスモカードの勧誘には、いろいろ人が来て手続きをしているが手話通訳や要約筆記の必要な人はどうなるのか。
鉄道会社がきちんと通訳をつけて説明会を開くべきだろう。今後は、利用者に分かるように説明するという合理的配慮をしないと差別になる。


鉄道会社に、こうしたトラブルが予想される、きちんとコミュニケーションをして対応して欲しいと言っておくべきだろう。


ラビット 記
写真は、パスモの記録の読み取り不調で問い合わせる駅員