聴覚障害者の運転免許に関する国会質疑の傍聴

HOHrabit2007-04-07

全難聴から、参議院の内閣委員会で、聴覚障害者の運転免許条件の緩和について、質疑があるので傍聴の呼び掛けがあった。

この道路交通法の改正は全日本ろうあ連盟が長年取り組み、1999年からは欠格条項を持つ法律の撤廃運動に引き継がれていた。


2001年に道路交通法88条は撤廃されたものの、10m離れて90dBのクラクションが聞こえるという施行規則23条(適正検査の基準)は残った。


警察庁が3年間にわたり聴覚障害者を対象に委託調査を実施した。この結果、聴覚障害者が聴力の有無に関わらず、安全に運転できる結果が出たが、被験者の多くが聴力の代わりに視覚によって注意をしていると回答したことから、ワイドミラーの装着などを含めた改定案が出てきたと見られている。


今回の法改正で適性検査の基準に満たないものはワイドミラー付きの車で免許教習を受け、常時ワイドミラーを装着し、聴覚障害者運転マークを表示することが条件となり、事実上義務付けられてしまう。


これでは、本当に聴覚障害者に免許がもてるようになったとはいえない。


ラビット 記
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加盟協会 御中
理事 各位

いつもお世話さまです。

すでに報道等でご存知のことと思いますが今国会で運転免許に関する法改正が行なわれる予定です。

これについて参議院内閣委員会で参考人質疑が行なわれることが決まりました。

全難聴では全日本ろうあ連盟、障害者欠格条項をなくす会とともに3団体共同で委員会の傍聴を行なうことに致しました。

以下、参議院内閣委員会経由でいただいた情報です。

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日時  :4月12日(木)13〜15時半
委員会名:参議院内閣委員会
内容  :「道路交通法の一部を改正する法律案」について
参考人:(財)全日本ろうあ連盟理事長 安藤豊喜
    横浜国立大学大学院国際社会科学研究科、田中教授
    飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める遺族・関係者全国連絡協議会、(現在人選中)
    (財)土地総合研究所、小倉理事

 4人それぞれ15分ずつ意見を述べた後、4党(自民党民主党公明党、国民党)からそれぞれ20分ずつ持ち時間を使って質問を受けます。

情報保障:要約筆記(全難聴 注:現在のところノートテイク方式)、手話通訳、磁気ループ
傍聴席:36席(全難聴 注:聴覚障害関係だけでなく、多くの傍聴希望者が参加されるとのことですので、時間帯による傍聴入れ替えの可能性があります)

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★傍聴希望者は4月9日の正午までに所属協会名、氏名、FAXまたはメールアドレスを明記の上、全難聴事務局までお申し込み下さい。
◆「要約筆記」を主に利用するか、または手話通訳を利用するか、あるいは不要かの区分も併せてお知らせ下さい。

※3団体による傍聴人数の調整や要約筆記利用環境により、希望者多数の場合は先着順で人数を締め切らせていただくことがありますのでご了承下さい。

お申し込み後、追って当日の集合時間、場所等をご連絡差し上げます。

よろしくお願い致します。