人工内耳のドクターの診察2回目
言語聴覚士STの説明では、今日のドクターの診察は、各種の検査の結果を説明してくれるということだった。
いろいろ聞きたいと考えていたことを書き出しておいたメモを前回STの先生に渡しておいた。
ドクターはそのメモを元に、大きな声で説明してくれた。
聴力検査やABR、OAEと言われる検査はどうも私の聴力や聴覚を検査するには不十分で、特に高い音が聞こえていないので、聴覚があるのか、聴神経が反応すのかはまだ検査をしてみなければ分からないとのことだった。
先の質問に入れておいた「人工内耳で何が変わるか」は何のために人工内耳の適応を検討するかという自分自身に対する質問みたいな意味だったが、ドクターは人工内耳は言葉の聞き取りを改善するもので、音楽などは聞くに堪えなくなることがほとんどだと明快に説明してくれた。
今日の診察で、もう少し出力の高い補聴器の装用で、両耳の補聴器装用時の言葉の聞き取り検査をすること、使っていない左耳の補聴器の効果がどこまであるかを含めて、検査することになった。
また、高い音の聴覚が残っているかの検査も別に行い、最終段階では鼓膜を通して差し込んだ電極に電流を流して、音がどのように聞こえるかも検査するとのことだった(プロモントリー・テスト)。
人工内耳を聴力検査の成績の良い右耳にするか、余り良くない左耳にするかも、世界的にもまだ評価は定まっていないそうだ。人工内耳と補聴器の併用についても、最近は増えてはいるが、国際的にもまだ試行錯誤の段階だそうだ。
試験的な意味も強そうだが、一つ一つステップを踏んだ検査による結果で、治療方針も自分の気持ちの整理もつくだろうと思っている。
ラビット 記
花の写真は会社の鉢植えのナスの花