聴覚医学会学術講演会が名古屋で開催。


第52回日本聴覚医学会総会・学術講演会が来月初めの10月4日(木)・5日(金)に名古屋で開かれる。


聴覚医学会は、昭和26年難聴研究会として発足し、昭和31年にオージオロジー学会となって、活動していた。


研究の対象は「聴覚に関する構造(解剖・組織)と機能(生理)、難聴の病理と病態生理、難聴の予防と聴覚保護、難聴疾患の診断と治療および障害の解明、聴覚障害に対するリハビリテーション手段の開発と効果の評価、聴覚障害による社会的不利の解明と福祉への貢献まで」と幅広い(理事長小寺一興先生)。
http://www.audiology-japan.jp/gaiyou/aisatsu.html


今年は、人工内耳に関する演題が豊富だ。
http://plaza.umin.ac.jp/cjas52/program/index.html

その一例
141. 人工内耳症例の聴取能とQOLについての検討
鶴岡弘美, 臼井智子, 増田佐和子, 坂井田寛, 竹内万彦, 間島雄一, 服部琢
142. 小児人工内耳症例における術後5年以降の状況
西山信宏, 河野 淳, 萩原 晃, 小野智子, 片岡智子, 鈴木 衞
143. 人工内耳装用者の客観的評価と主観的評価
堀切一葉, 賀数康弘, 野口敦子, 松本 希, 岩一貴, 君付 隆, 小宗静男
144. 人工内耳装用者における感度と聞き取りとの関係
賀数康弘, 野口敦子, 堀切一葉, 君付 隆, 小宗静男


発表者の中に、難聴者自身がいらっしゃるのかは分からないが、当事者もこうした研究に積極的に関わっても良いと思われる。

難聴対策のグランドデザイン作成には、こうした人々の連携が必要になる。


ラビット 記
後の写真は、京都の芸術系大学学生の作品(花がモチーフ)