難聴者の聞こえる人とのコミュニケーション

要約筆記の付いた会議をしている最中に自分の仕事でミスがあったことが電話でわかった。

製造を依頼すべき工場にデータが行っていない。違う工場の製造課長がサンプルの中身は何か問い合わせてきたので、連絡ミス判明したのだ。

PHSの電話が良く聞こえないのでなかなか要領を得ない。内容を思い出したが問題がつかめないでいると、受注担当は難聴の私に何とか知らせようと私のメモのある連絡書に書いてあることをいろいろ話してくる。何度も繰り返してくれる。
ようやくコードの製造工場が違うのでデータに反映していないことがわかった。

しかし、商品名が全部聞き取れない、どうやって連絡しようかと考えているとその連絡書をファックスしてくれると言う。


ファックスしてと自分が言う前に言ってくれた彼女に感謝したい。相手が聞こえまいと聞こえようと伝えようという気持ちが大事だ。

職場の仲間は、今は電話があると保留にした番号は指文字で知らせてくれる。


聞こえないので困ることはあるが、どうしたら分かるかを説明すれば理解してくれる。その説明は自分で出来ること、会社の負担になること、社会資源の利用があることなどを説明出来ることが大事だ。

この周囲に理解を得る力、コミュニケーションを上手にする方法は難聴者は学ぶ必要がある。しかし、そうしたことを系統的に学ぶがない。最近あちこちの協会でエンパワメント的な取り組みが見られるようになった。


ラビット 記
亡き父の母校、岩手大学の正門と構内にある宮沢賢治の資料館