観光ツアーの難聴者の情報保障


JTBが難聴者向けのツアーの企画を発表した。
少し、遅きに失した感があるが、高齢化社会の中で大きなニーズがあると思う。


全国の難聴者協会は、会員の旅行を実施する場合には、添乗員と要約筆記者と協力して、ガイドの内容や集合時間等の連絡はホワイトボードなどを使って伝えることはもちろん宴会の場での要約筆記も手配したりしている。
各地では多彩なノウハウがある。例えば、移動するバスの中でホワイトボードに筆記するのは困難なので事前に紙に書いておいたりするが、OHC(オーバヘッドカメラ)を使って、平らな場所で筆記したものをバス内のテレビに映す方法やあらかじめ書いたものを字幕としてビデオに収録してガイドとともにバス内のテレビに映す等の方法も実際に行われている。
また、磁気ループを車内に設置することも行われており、一部の観光バスには磁気ループがついたものがある。


全難聴が行った国際難聴者会議の観光ツアーで好評だったのはワイヤレスガイドだ。ガイドが話した声を無線で参加者に聞くのだが、イヤホンの代わりに首にかけるループで聞く方法だ。これは、大きな声を出さなくてすむし、離れていても聞こえるので最近は普通の観光ガイドでも使われている。


今後は、普通の企画のツアーに難聴者が一人で参加した場合も、情報保障を行うだけでなく、参加者からも協力がが得られるように、ツアー会社が社会と参加者に啓発することとも必要だ。


ラビット 記

                                                          • -

> −JTBバリアフリープラザ、ハーモニー補聴器と共同商品を発表−
> ふくしチャンネル (会員登録)
> 手話通訳を必要としない中度・軽度難聴者向けのツアー企画は初めて。
> 補聴器を使用している人々は現在全国で200万人前後いると言われている。その多くは高齢などの理由により聴力が落ちるなどで、音を補うために補聴器
> をつけそれを頼りに生活をしている人々が中心。 ...

[ http://www.fukushi.com/news/2007/11/071102-a.html]