難聴者の就労環境の改善

毎日の自分の仕事をする中で、難聴者が会社で仕事をする条件を考えた。

例えば、休日に難聴者が一人で仕事をしていて、予期せぬトラブルが発生した場合の対応出来る条件を考えてみた。
1)難聴者が自分の聴覚、コミュニケーションの状況を理解している。
2)補聴器のT回路や拡声機能付き電話で聞き取れることを知っている。職場に拡声機能付き電話があって使えることはとうぜんだが。
3)周囲が当人が難聴であり、どのくらいの聞こえか経験的に知っている。
4)当人とメールの文字による通信でコミュニケーション出来ることを体験しており、メールのやりとりの労をいとわないこと。
5)お互いがメールアドレスをしっていること。
6)業務に共通理解があること。

普通だったら、電話一つかければすむことを拡声機能付き電話で聞き取り、聞こえなかったらメールでのやりとりに変えてもらうためには、いろいろなことを了解、理解してもらっていないと出来ない。その理解は日々の業務やコミュニケーションの中で出来る。
この時に、やはり難聴で聞こえないとコミュニケーションや情報入手が浅くなってしまう。

難聴者が音声社会では仕事をする上で不利なことはたくさんある。確かに聞こえないので様々な伝達や情報が音声やコミュニケーションが不十分だ。
それを補うのは、情報保障の制度や周囲の配慮だろう。本人の努力として業務に関する興味を持ち、視覚的情報の収集やコミュニケーションに務めること求められる。難聴者が周囲に働きかける力、技術を持つのは外部からのエンパワメントによるものだ。これを制度化したい。

国際難聴者会議の報告の中にも、周囲にどう働きかけるか、権利をどう守るかというレポートがある。楽しみだ。


ラビット 記