ラミレスの通訳は「影」

巨人が阪神を9対1で下して、とうとう1ゲーム差に追いついた。

試合後のお立ち台のインタビューで初回にホームランを打って試合の流れを作ったラミレスが出た。アナウンサーとラミレスの間に見慣れない男がいた。通訳だったがテレビのカメラワークは終始ラミレスを映していて、通訳はほとんど陰になっていた。

これは好ましかった。主役はラミレスだ。

要約筆記者は主役の「影」でなければならない。そうでなければ主役の力も魅力も発揮できない。主役を押し退ける存在感を示す要約筆記者はまだいる。


ラビット 記