補聴器の交換と人工内耳の再マッピング(2)

補聴器は、ピーピー言うハウリングをどうやって無理矢理抑えたのかわからないまま、交換して、ディスティニーを使うことにした。
ちょっと考えて比較して聞きたいみたいと言い、ダビンチは返却するのをもう少し借りることにしておいた。

修理に出した人工内耳を再び調整することになったが、マッピングソフトの入ったコンピューターと人工内耳が接続しない。接続コードを交換して調整した。

これまでの聞こえはどうか、聞き取りのCDは聞こえているかと聞かれたが、じっくり聞く時間がなかったので返事を濁した。
アメリカのドナさんからも本を読んだり朗読を聞くのは効果があると言われているので聞きたいが今回渡されたのは「走れメロス」だ。なんだかなあ。

今回は、ダイナミックレンジを広げてみたという。それで補聴器の音がまろやかに聞こえていたのが両方で聞くとカラフルに(賑やかに)聞こえる。この場にいる人たちの会話を聞く分にはよく聞こえるようになったとも言えない。

翌日、勤務先のミーティングで初めて会議で聞いてみた。少し反響のある会議室だが、発言は一人ずつだ。聞こえるかと思ったが人工内耳の手術を受ける前の補聴器時代に戻ったかと思うくらい、目の前で話されている声は聞こえるのにまるでわからないのにショックを受けた。ようやく筆記の文字を追いながら会議を終えた。ふう。
金曜日にはその会議で決まった勤務先の歓迎会が中華店であった。皆がてんでに話す中で、人工内耳の最強モードと最新型の補聴器の機能を「駆使して」聞いたがわからない。口の動きを読んだり、何の話か聞きつつ終わった。ふうう。

補聴器の聞こえが変わり、人工内耳の聞こえも変わり、
何とか慣れるしかない。勤務先の同僚にもどういう状況かを説明するメールを送っておいた。


ラビット 記