人工内耳装用者が補聴器?

人工内耳装用8年目の女性が反対側に補聴器を付けて「聞こえる!」と言う。
以前からの人工内耳を使っている人は人工内耳に慣れてくると補聴器の音がじゃまと言って、はずしたということを聞く。
昔の補聴器は性能も今一つで人工内耳が補聴器の限界を凌駕したが、いまのデジタル補聴器の性能を考えると人工内耳装用者が補聴器を補助的に使うこともありなのかと思われた。

調整後、とある居酒屋で話し込んでいた。
隣のテーブルのグループがうるさかったが、室内に流れるピアノがジャズで、向かいの席の話も読話をしながらほぼ分かった。右側の人の話は右の補聴器で聞いた。
「打算」など幾つかの単語は聞き取れなかったが、人工内耳と補聴器の併用の効果は十分感じる。
いずれ低下する聴力も考えて、補聴器の限界を超えるために人工内耳を装用することは正解だったと思う。


物言えぬ子供たちは人工内耳をしていると補聴器をはずす傾向があるそうだが、われわれ成人の効果も参考にして欲しい。


ラビット 記