難聴者のメンタルヘルス

難聴者は毎日の生活のコミュニケーション不全によるストレスを感じる。特に人間関係の中で生じるコミュニケーションのストレスは、そのコミュニケーション自身で解決することが難しいので蓄積しやすい。
また、地域や仕事で「頑張って」いる人ほどストレスが強いと言われる。

難聴者が日々の生活の中で、受けたストレスを上手に発散させることが出来ないと、自分の心身に影響するだけでなく家庭や職場にも影響を及ぼす。

9月の初めに仕事の重圧が重なり、舌がしびれてうまく話せないほどになった。その時に助けとなったのはありのままの自分をさらけ出す人の存在だった。
自分の状況を語ることは客観視することにもつながった。
人に聞いてもらったり、話すことが困難な難聴者のストレスは想像以上に重い。


ラビット 記
ーーーーーーーーーーーー
(カウンセリングをしている知人宛のメール)
メールをありがとうございました。
いろいろご心配とご迷惑をおかけしてすみませんでした。

かなり危機を脱出しつつあります。難聴者の誰もが持つ危機というのはその時になって対応を教わる、考えるというのは遅いです。日頃からそういう状況になりうることを自覚して対応方法を学んでおくことが必要と思いました。

もちろん一人で解決するのではなく、誰か素の自分をさらけ出せる人、同性でも異性でも難聴者であってもなくてもを持っていることは重要です。
知人も今年の春には両耳が耳鳴りがしてほとんど聞こえない状況になった時に、補聴器店と耳鼻科医に徹底的に質問責めにしたり、気の置けない友人と会って話したりして、危機を乗り越えたということです。その相手は私ではなかったです。私も身近にいる人がそういう状況とはわからなかったです。

自分と知人の経験からは一つは、逃げ道を作る。もう一つは問題を客観視する。もう一人の自分を作って見ることです。自分の置かれた状況、していること、自分の能力、周囲の状況などを整理することなど。

二人とも社会福祉を学んでいることも、問題解決につながったと思います。知人はケースマネジメントや心理学、その他を学んでいました。
こうした専門的知識ではなくても自分を正当に評価する考え方(セルフエスティーム=自尊感情)、障害に対する認識は学ぶ必要があります。

私の職場の問題は、アクセス(データベース系ソフト)の使い方をくだんの上司から学んで使えるようになったということが直接の大きなきっかけです。もっと早くから精通してれば良かったですが私のアプローチ不足と言うこともあります。

ワークショップは私の方はお手伝いできないですが私の経験や状況はいくらでも使ってかまいません。