ピンキーとキラーズ、難聴者の記憶

テレビで、ピンキーとキラーズが240万枚売り上げた大ヒット曲の「恋の季節」を当時のスタイルで歌っていた。

確か昭和42年くらいのヒット曲だから、高校1年くらいだ。補聴器を使い始めてまだ3年目でいろいろな学校から進学してきた級友の中で、詰め襟の学生服の胸ポケットにしていた補聴器とコードは隠しようもなく、まだ強いコンプレックスを持っていた頃だ。

その頃は、大学生になって身体障害者手帳の6級になったのでそれよりは聴力も良かったはずだ。50-70dBくらいかもしれない。
その頃聞いて記憶にあるのは加山雄三やタイガース、マイク真木ビートルズなどだ。「恋の季節」は記憶にないがその後聞いて覚えたのだろう。

補聴器と人工内耳のミュージックモードで聞くと、今陽子のボーカルとそれを追いかけるバックコーラス、画面には映っていないベースとリードギター、後何か高い音色の楽器が聞き分けられる。昔聞いて覚えたのよりも聞こえる。
補聴器だけではこんなに聞こえないし、聴力のあった頃の記憶とも違う。

昔のレコードを聞き直してみたいが、EPレコードのプレーヤーがあるのかしら。難聴だが三菱のダイヤトーンでスピーカーを自作したりしていたのを思い出した。


ラビット 記