職場で難聴者として悔しい思いをしたこと

今日は、職場で難聴者として悔しい思いを2回も味わった。

上司が脳性マヒのある同僚のことを、「甘えている」、「その仕事はできっこない、出来るわけがない」と頭から否定する。どんな仕事をさせられるか頭が痛いという。
どういう仕事が出来るかではなく、この仕事をしてもらうためにはどう環境を整備するのかどう仕事のやり方を変えれば良いのかを考えて欲しいと言っても無理と言う。

確かに体幹に関わる大手術をして退院して、手足の筋力が弱っているからというのはある。
4月から出社して、ただ一日座っているだけで時間が過ぎていく。もう少し積極的に動いて欲しいと思う。

しかし、手指が自由に動かない、椅子から立つのもやっとだ。それでも仕事は出来るのだ。難聴の私が、聞こえないから仕事ができない、仕事を与えられないと言われているのと同じだ。
同僚の帰り際、そんなことを言われて悔しくないのか、自分は悔しいと言ってしまった。

帰り際に、若い後輩から、課の女性が業務委託先の男性社員に、きつい言葉で仕事を教えているのはちょっと驚きますねと聞いた。身近にいる女性がそんな口調で言っているとは思わなかった。
2年前にも、別の女性が派遣社員のをいじめと同じことを言っているのが聞こえていなくて、それを防げなかった。日頃から障害者の人権だ、権利擁護だと言っている自分がどうして目の前の人の人権を守れなかったのかと悔しい思いをしたのだ。また同じことが起きてしまった。
目の前にいる会話が聞こえていないとこうしたことが起こる。

難聴の自分が情けないやら、悔しい思いがいっぱいになった。


ラビット 記