南米の地上デジタル放送は手話が見られない

南米で、地上デジタル方式に日本のISDB方式を採用する国が相次いでいる。

ブラジル、チリ、ペルー、アルゼンチンだ。これにベネズエラが加わる。
南米は最近次々とアメリカと独占資本の支配の影響力を避ける政権が誕生して、南米共同体を構成している。
地上テレビの方式が同じなら番組も提供しやすいので政治的な意図もあるのかなと推測したが。

しかし、日本の地上デジタル放送は手話放送のクローズド放送が出来ないという欠陥がある。これはテレビメーカーも認めているが放送事業者は公にはしていない。
クローズドというのは字幕放送のように必要な人だけに字幕が見られる仕組みだ。手話放送を必要な人だけ見るにはハイビジョン画質を標準に落とさなくてはならない。
受信機の規格が原因か割り当てられた電波の容量が足りないのか、二つの動画を表示する出来ない。

アメリカでは字幕放送表示回路内蔵の規格に合わせて作られた日本メーカーのテレビはどのテレビでも字幕放送が見られるが、日本では字幕表示回路は内蔵が義務化されておらずすべてのテレビで見られる訳ではなかった。これは字幕放送拡充の上で大きな壁になったという苦い経験を日本の聴覚障害者の運動は持っている。

もし、南米の地上デジタル方式は手話のクローズド放送が可能で日本は不可能な方式だったら、また字幕放送の二の舞だ。


ラビット 記
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http://www3.nhk.or.jp/news/k10015693991000.html
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