会社で要約筆記を断たれて1年。

今日は、勤務先で全職員参加のコンプライアンスの研修だ。

上司が今日の会議に要約筆記なしでという。
報告者の側で何とか聞こえても全部聞こえる訳ではない。
こちらがどれだけ聞こえるのか、理解できるのかという観点は一切感じられない。
まったく金を使わないという考えだけだ。

この前の時はワイヤレスマイクで報告者の考えは聞こえたがグループ討論の時は周囲がうるさくて聞こえなかったと言うとまあねと言う。
そのことを管理副部長に言ったかとまでいう。あくまでも
管理者として自分の部下が研修に出たという実績が必要なだけで理解したかどうかは考えていない。自分だって、コンプラ研修を軽く見ているに違いない。

そんな時に勤務先に派遣された要約筆記者がどういう姿勢で臨むべきか、服装はどうか、待機時の位置はどうか、立ち居身振りはどうか、話されていることを待った無しに伝えられなくてはならない。

難聴者が自らの障害のために味あわされている差別、貶め、非難、卑下などを撤廃する差別禁止法の制定と「権利擁護」の要約筆記、通訳としての要約筆記の必要性を考える理由だ。


ラビット 記