新羽田空港のユニバーサルデザイン化

昨日のNHK「ろうを生きる、難聴を生きる」は新しく開港する羽田空港ユニバーサルデザイン化の取り組みだった。
昔懐かしいM君も登場しちょっと年をとっていたが元気そうだった。

空港側が障害者当事者と施設のユニバーサルデザイン化に取り組んだのは素晴らしい。
ぜひとも各施設やデベロッパーは見習ってほしいし法制化してほしい。
番組に登場した松森果林さんのコメントでも、このことを最初に挙げていた。

また、ハードとソフトの両方が充実することもその通りだ。ADA20周年の米国で、補聴援助設備や字幕表示装置の貸し出しが義務付けられてもその施設のサービス員がそうした設備の使い方も設備のあることも知らなかったり
したことがバリアーになっていることをスミソニアン博物館や国会議事堂で実際に体験したばかりだからだ。

エレベーターの聴覚障害者用の非常ボタンの設置は音声の聞こえない、または日本語の分からない利用者のためと思えば必要なものだ。
障害者権利条約は社会のユニバーサルデザイン化と合理的配慮の両方を求めていることに注意したい。合理的配慮は個々のニーズに対応することだ。聴覚障害者に対応することは必要なのだ。

ただ、実際に行かないと分からないが音声を利用する難聴者のためのユニバーサルデザイン化はどう対応しているのか気になる。
たとえば、アメリカや英国では空港の磁気ループの設置が取り組まれているが新羽田空港には一カ所もないのだろうか。

非常ボタンのマークについても検討に参加した難聴者たちが全難聴や東京都中途失聴・難聴者協会に空港チェックに声をかけて欲しかった。
耳マークの標識版を空港内の全店舗、窓口に設置するように取り組もう。


ラビット 記