難聴者の聞こえの範囲と思考の限界(1)

難聴者は、その聞こえる範囲でしか思考できない。いくら書物や文字情報、視覚情報があったとしても、論理思考の元となる言葉が十二分に脳に入力されないと思考を発展させることができない。

これは、思考が脳への言語的刺激の結果だとするなら音声言語がその一番効率的かつ効果的だからと感じたからだ。

ろう者は手話による会話が脳に十分な言語的刺激を与えているのだろうが、難聴者は脳への情報のインプットチャンネルとして音声の持つ力の大きさを自覚して、できる限り聞くための最大限の努力と聴力の健康管理に注意を払う必要がある。

この1ヶ月電話が聞きにくくなって、片や聞こえないのでもう一度と繰り返し、聞こえている方は話しても通じるかどうかわからないと考え、お互いに電話で話す気持ちが失せてしまった。
ふと思いついてPHSの受話音量を見ると最低になっているのに気が付き、最大にして電話すると隣で話しているかのように聞こえた。声の調子から体調、心境まで読みとれるような気がした。


ラビット 2011年1月1日記
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