「技術動向」を盾に目標年度を遅らせるな。

総務省の指針見直し研究会は、4年前に2017年度までの指針を策定したときに「技術的動向等を踏まえて、5年後を目途に見直しを行う。」としていることから、開催されるものだ。

我々障害者側にとっては、これだけ技術が発達しているのだから指針の目標年度が前倒しされるか、高く設定されるものと思っている。
しかし、緊急時の字幕放送、手話放送、解説放送はいずれも「技術的動向等」により、棚上げされる恐れが出てきた。
トロン・イネーブルウェア・シンポジウム2011で報告したNHKの伊藤氏によれば「高度の技術を持つ字幕入力者を24時間待機させるコストが高い」ので「リスピーク方式による音声認識技術による字幕制作」を目指しているという。

高速字幕入力方式による制作方式を実施している今でも修正オペレーターを必要とするくらい高い精度を求めているのに音声認識技術で字幕制作するのは事実上不可能だ。これでは「技術動向」を理由にした目標延期になりかねない。
コストが高いと言うのが理由で技術動向ではない。
NHKの生字幕制作コストは民放のそれと比較して著しく高いのではないか。総務省はその検証はしたのか。
字幕制作者はなかなか育たないというが字幕放送を義務つけて必須にすれば番組コストになり、コストも下がり養成も進むはずだ。欧米がそうした道をたどっている。

手話放送も、クローズドサインニングが出来ない理由を手話の映像データの大きさがネックだという。それを解決するためにCGで手話を表示する研究を始めたが単語が少なくスムーズに表すことが出来ないから無理だという。
それが出来ても電波産業会ARIBの規格にないので困難という。ちょっと待て。3D放送の規格なんてなかったのにあっと言う間にしかも障害者抜きで作ったではないか。

ローカル局の字幕放送も設備を更新しないと無理、地デジですごくお金を使ったからそんなお金はないという。合成音声や5.1サラウンドの解説放送は放送設備の更新が必要だから無理という。

結局、無理だ困難だということばかり並べて、どうしたら実現できるかの発想がない。インターネットと同期させればクローズド手話放送が出来る、ハイビジョン放送を止めて標準放送にしたっていいではないか。ことは人の生命と安全に関わる問題だ。

ラビット 記
※写真は勤務先の清掃に使った用具。83機の蛍光灯、30面の窓ガラスを一人で清掃した。
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