デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送の拡充に関する研究会

一昨日の総務省の研究会でいろいろな報告があり、また注目すべき発言があった。

○NHK森本構成員
「字幕制作コストが高いのは高度のスキルを持つ字幕制作者の養成にコストがかかること、日本語という欧米にないかな漢字を使っていること、放送法で間違いが許されないということ」

NHKの生字幕制作方式のコストが高いのは音声認識技術を使ったリスピーク方式、スピードワープロ方式などで制作した字幕の間違いをチェックし、修正する要員を張り付けているからではないか、それだけ完璧を求める理由は、放送法では字幕の間違いも放送事故となってしまい、それを避けるためではないかと質問されたことに答えて。

字幕制作コストの高い要因の一つに、放送法の問題があることが初めて公けにされた。

○NHK後藤氏「(現行地デジでは手話放送はデータ容量の関係でクローズド方式で送れないことから)通信で手話放送を送り、放送番組と一緒に見る方式を開発中」

座長が放送と通信の融合が進んでいることに関して、NHKに報告を求めたことに対して、

地デジ方式はクローズド手話放送が出来ないことが明らかになり、NHKが別方式を開発していることを公表したことになる。

ラビット 記