難聴者要約筆記指導者養成 

051211_1119~001.jpg051211_0857~001.jpg障害者自立支援法では、要約筆記が奉仕員事業から要約筆記者事業になる。
要約筆記を「通訳」として再認識する機会にしたい。

要約筆記が通訳に他ならないことは、「速く、正しく、読みやすく」という要約筆記三原則が通訳の本質をよく表している。これは1970年代終わりに要約筆記が始まった頃から創案されていたと思われる。

これがどうして、再認識が必要になったのか、考えたい。中途失聴・難聴者は長い間福祉の谷間におかれた事情から、軽度から重度の難聴者まで一緒に活動していた。その集団活動の保障となったのが、要約筆記と磁気ループだった。初めは、一人の要約筆記者が書ける範囲で書いたいたのだ。
そのうち、磁気ループで聞いている難聴者から聞き取れないことを文字で読み取りたいために、もっと多く書いて欲しいと要望したために、要約筆記が通訳の道を外れることなった。
それが後押しになって、二人書きやパソコン要約筆記の連携入力などの方法が追求されていった。
しかし、多くの文字が書かれているにも関わらず、理解ができていない、話が通じていないことが少なくなかった。
さらには読み直したいという要求まで出されるにいたって、通訳が記録になりかねないことにもなった

続く

ラビット 記