航空会社のバリアフリー

060321_1037〜001.jpg060321_1734〜001.jpg飛行機のチケットの発券でならんでいると、空いているカウンターが分かるディスプレイがあった。
銀行などは自分の番号が表示されるが、この場合は空いたカウンターがディスプレイ上に赤で示される方式だ。
病院の窓口のように音声で呼ばれないのはうるさくなくて良い。

空港にはかなり放送が多い。どこにいるか分からない相手に呼び掛けるのは放送しかないかもしれないが、原則的にみなチケットを持っているのでICタグの付いたチケットにすることでかなりの放送が減るのではないか。

機内でもカウンターでもその都度、聞こえないことさえ告げれば何とか書いてくれるようにはなってきた。間に合わせの紙に小さい字で書くので読みにくいが、この次は書きポン君の用意を期待したい。
JALのホームページにはこれが紹介されているが、用意されてなかったぞ。
http://www.jal.co.jp/jalpri/accessibility.html#board

航空サービスは、聴覚障害者にとっても改善の余地が多い。
【チケット予約】チケットを予約・購入する際にインターネットを使えない人はやはり旅行会社に出かけないといけないか。
【チケット発券】カウンターでやり取りする際に聞えない人にどう対応したら良いか。一部の銀行では、用件をやりとりする際に使う対話ブックを開発している。ほぼ決まっている対話の質問文と回答文を指さしながら、用件の目的など確認して処理するものだ。
【機内ビデオ・オーディオ】イヤホンが付くが難聴者用には音量が足りない。音量増幅アンプ付きの音漏れしないヘッドホンかイヤホンを
貸し出して欲しい。
機内食サービス】飲み物の種類を聞かれるが、写真家イラスト付きのメニューがあれば指さしで指定出来る。ホット、アイス、ミルク濃霧なども。洋食、和食など機内食の種類を返事するにも、指さし出来るメニュー、リーフレットがあると便利だ。
国際線では、メニューは日替わりで一回のフライトで何回も出てくるが、リーフレットやチラシのような印刷物の一部を広告にして、スポンサーを募ればコストがかからないのではと提案してきた。
【緊急時の誘導】万が一の時は、聞えないことを明確にする色の付いたジャケットを着るとかして、サポートを受けやすくするのはどうか。緊急時には、大きな声で言っても余計分からないので、大きな字で書いて知らせるのが一番有効。
【その他】普通、観光ツアーに通訳を付けた場合、通訳の負担は聴覚障害者のみが負担することになる。障害者の支援、介助にかかる経費は旅行会社が負担するべきだ。そのコストは旅客全体で負担することになるからだ。

地上のバリアフリーにならって、空のバリアフリーももう少しすすんだサービスがあってもいいのではないか。

ラビット 記