難聴者の聴いたミュージカル映画

060409_1509〜001.jpgブロードウェイ・ミュージカル「プロデューサー」の映画を観てきた。
音楽は、補聴器で聞くより補聴システムと合わせて聞くともう少し音域に幅があるように感じる。
補聴システムは、指向性のマイクをアダプターを介して、補聴器に接続している。ある方向の音を集める指向性マイクと広角的に音を拾う補聴器のマイクの両方の音をミックスして聞いている。
指向性マイクは、人間の声の300から3000ヘルツの周波数の音を強調し、デジタル補聴器はその外側の周波数を拾っているからではないか。指向性マイクは、望遠鏡のようにある方向の音だけを増幅する。
もうなくなってしまったが、指向性マイクに日本ビクターの「望遠マイク」というのがあった。
「デジタル補聴器の環境適応型指向性マイクロホンによる雑音抑制効果の検討」(岩崎紀子,白石君男 日本聴覚医学会第28回補聴研究会 9.24 2005)という研究成果も発表されている。環境適応型というのが良く分からないが、指向性マイクは役に立つ。

最近の映画館には、補聴システムのあるところも増えているが、ダイヤルで聞きたい音が自分で自由にズーム出来たらもっと音楽や会話が楽しめるのではないか。
難聴者は、いかに文化生活が狭められているかと感じるこの頃だ。

ラビット 記