補聴器販売店と市役所の対応


rabit-2006-06-24改.JPG帰宅するなり、祖母が嬉しそうに言う。補聴器の修理に行ったら3万7000円位かかるところ、補聴器屋さんでこの書類を市役所に持って行けば「フクシ」でほとんどかからないですよと言われ、今日市役所に持って行った。
今日、市役所に行ったら、少し自己負担があるがほとんど「フクシ」で対応しますと言われたと報告する。

あ、身体障害者福祉法の修理費の補助だな、自己負担は障害者自立支援法の10%自己負担のことかと聞いていたが、祖母が出した補聴器販売店の修理記録を見ると部品交換サービスとある。良く見ると14日の日付があり、聞くと間違えたと言って、もう一枚出した。
私の眉間にしわが寄る。22日の修理記録には、ボリュウムを少しあげても音が割れると書いてある。14日のも似たようなことが書いてある。つまり、一度足を運んで直してもらったが直っていなかったということだ。
こうした不調は多いはずだが、サービスで済むような部品交換だけではなく、もっと他に原因がないのか調べなかったのだろうか。難聴の高齢者にどうですかと聞いても、音がクリアーに聞こえるかは分からない。体感的に少し聞こえるようになったからもらって帰ってきたという。サービスだから、何度も頭を下げてきろう。
売店の修理技術、顧客対応には疑問が残る。

祖母は、自宅近くの市役所指定の福祉法対応の補聴器店で補聴器を交付してもらったが、片道一時間かけて行って何度も市役所と病院と店に行かなくてはならならずもう大変だったと。
前に修理を頼んだら一週間預かると言われ、すぐその場で修理してくれる今回行った補聴器店に足を運んだという経緯がある。

さらに、眉間に皺が寄るようなことが。
市役所では、書類を見た担当者がこれは本の少しの自己負担があるがちょっとだけだ、後は役所と補聴器店でやり取りするから大丈夫と言われて、ほっとした祖母。
「おばあちゃん、これは来るのが大変だから、電話してくれれば良いですよ」
さすがに、これには祖母も不快感を示した。電車とバスを乗り継いで1時間半、往復3時間の半日かけて行ったのは電話が聞こえないからだ。難聴者に電話すればよいとは何と理解のない担当者か。

高齢者は、自分で被害を受けているとか、権利を侵害されているということを自覚しにくいだけに、そのケアにあたる人々にはそれだけの理解、対応技術が求められる。特に、難聴というのは本人は何が聞こえているか、話されているかということに気が付かないからなおさらだ。

月曜日に、市役所にファックスすることにした。

ラビット 記