W杯のジダンとマテラッツイ発言のテレビの「読唇術」に抗議する 

060713_0707~001.jpg060713_0705~001.jpgW杯の決勝でフランスのジダンがイタリアのマテラッツィに暴行したとして、二人の間の会話が問題になっているが、フランスのテレビ局がその会話を「読唇術」の達人に読み取らせたと報道された。
東京都中途失聴・難聴者協会事務所にも昨夜某マスコミから、「読唇術」の出来る人の紹介を依頼されたが、丁重にお断りした。

聴覚障害者の読話は相手と話をするためのコミュニケーション手段であり、まさにコミュニケーション支援が得られず、やむなく様々な嫌がらせや差別的言動の中で身に付けたコミュニケーション手段であって、他人の話を盗み読むためのものではない。

テレビでこうした「他人の」話を「コミュニケーションのためではなく」、「無断で」盗み読むために利用されるならば、聴覚障害者が今もコミュニケーション保障がなく、苦しんでいる地域社会や職場の現状を無視したものだ。
多くの聴覚障害者はこうした興味本意の取り上げ方をするマスコミを
許さないだろう。
安易に依頼をしてくるマスコミの見識が疑われる。

ラビット 記