インターネット放送番組へのアクセシビリティは?

総務省が23日、IPTVフォーラムの発足をWEBで公開した。IPTVとは、インターネットでテレビの放送番組など配信される「通信」だ。最近は、日本でもギャオが無料動画配信で会員数を急増させ、ヤフーや大手のブロードバンド業者が競って、動画コンテンツを充実させている。アメリカでも、グーグルが動画投稿サイトのユーチューブを買収したとか、今後巨大なメディアに発展しつつある。

くしくもこの23日は同じ総務省の「デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送に関する研究会」の第1回目が開かれた日だった。
この研究会で、聴覚障害者団体からの意見で、放送のバリアフリーについて、放送ではないが、上記のIP放送のアクセスも検討されなければならないと話されたばかりだ。

IPTVフォーラムの中では「放送番組その他コンテンツをIP配信する際の、受信機開発等に必要な技術要件や、運用に関わるルールについて、利用者の利便性、端末開発のフィージビリティや市場競争力、配信されるコンテンツの製作者・権利者の事情等に配意しつつ、関係者間の意見交換等が実施」とされているなら、そのアクセシビリティについても十分検討されなければならない。
アメリカのアメリカオンライン(AOL)のビデオ番組の配信に字幕がつく実験が始まっている。WGBHという障害者のメディアアクセスを研究しているところが技術供与している。わが国も、見習うべきだ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0607/22/news003.html


IPTVフォーラムには、障害者団体が委員に入っていない。今後要望を強めたい。

ラビット 記