駅の放送と難聴者

061118_1111~001.jpg急いで駅のホームに駆けあがったら、発車時間は過ぎているのに人がいっぱいで、何か放送している。
時刻表の側に立っている男の人に「私は補聴器をしていて、駅の放送が良く聞こえないのですが電車かなり遅れているのですか」と聞いたら、「いや、実は私も貴方と同じように補聴器をしないといけないのですが一人では話しかけられることもないだろうと考えてしていないんですが、どうも遅れているようです。どのくらいとは言
ってないみたいです、お待ちくださいと言っているようです」と言われたので、ちょっと驚いた。

まもなく電車は来たが、どういうことか考えた。
この方の私の補聴器を指して私も着けなければいけないと言われた表情は初めて補聴器を見るというものではなく、「(自分も持っているが)貴方のように」というものだった。
「貴方のように」が「貴方が着けているのに」だとすれば、私から尋ねられたのを機会にこれからは補聴器をしてもらえると良いがフィッティングがうまくいってないだろうか。何かアドバイスが出来ないか考えしまった。

もう一つは、冗談ではなく社会には「犬も歩けば棒にあたる」くらい、難聴者がいる、これらの方への社会の働きかけはどうなっているのだと思ったことだ。

ラビット 記