映画とプラネタリウムの字幕付け  要約筆記サークルの活動

「付いた付いた字幕が付いた
字幕付き邦画初の一般上映
1982.5/22午後6:25〜9:35
東京流れ者』『独立愚連隊』
シネマスコーレ052・452・6036」


日本で最初に邦画に字幕を付けた要約筆記サークル「まごのて」の代表の下出隆史さんの講演が港区の東京都障害者福祉会館であった。

1982年に最初にOHPで字幕付き映画を上映したのは名古屋のシネマスコーレだった。この字幕を作成したのが「まごのて」だった。

下出さんは35年間も続けられてきた映画の字幕制作とプラネタリウムの字幕制作のノウハウの披露ではなく、何故続けられたのかが淡々とはなされたのが凄いところだ。
字幕はそのまま文字にするのか、要約するのか、いろいろ工夫してこられたことを情報保障の理念から整理されている。
プラネタリウムの字幕はその都度話される内容がことなり、苦労されたそうだ。

これは字幕とも通訳とも違っていることを図解で説明されていたのは興味深い。


冒頭の文句は最初の一般上映の時の手作りのチラシの見出しだ。
その時のチラシの見出しは
「日本語の字幕の付いた日本映画に日本人が観る!どこがおかしい!」
だ。聞こえない人と一緒に取り組んだことについて、聞こえない人への共感、取り組みへの意思の強さなどが感じられる。


ラビット 記