Webアクセシビリティの翻訳本とアクセシブルデータの提供

webアクセシビリティの翻訳本が刊行されるメールを転載する。
この本がアクセシビリティを取りあげているだけに、視覚障害者等がデータの提供も考慮されている。


出版社と編者などが理解すれば、こうした取組みができる。


今話題になっている著作権法の複製権、公衆送信権の問題も、著作権者側がアクセシブルな形で提供すれば何も問題がないのだ。


ラビット 記
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Webアクセシビリティエヴァンジェリスト仲間と共に1年がかりで取り組んで
いた翻訳本が、10月26日に毎日コミュニケーションズから出版されるので
お知らせします。

Amazonでも予約可能ですので、ご購入の上、皆様のお役に立てていただければ
幸いです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4839922209/


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Webアクセシビリティ −標準準拠でアクセシブルなサイトを構築/管理する
ための考え方と実践』
Jim Thatcher/Michael Burks/Christian Heilmann/Shawn Lawton Henry (著),
渡辺 隆行/梅垣 正宏/植木 真 (監修),
UAI研究会 翻訳プロジェクト (翻訳)
¥ 3,990 (税込) 656ページ
毎日コミュニケーションズ
ISBN-10: 4839922209 ISBN-13: 978-4839922207


毎コミのサイトにある本書の紹介文を引用します
http://book.mycom.co.jp/book/978-4-8399-2220-7/978-4-8399-2220-7.shtml
<引用開始>
世界の専門家11人が執筆し、日本の第一人者たちの翻訳した、Webアクセシビリ
ティ解説書の決定版の登場です。


Webアクセシビリティ」というとき、基本的な考え方や理論から、実際の制作
の場でどうすればよいかという問題、さらにそれがビジネスや法制度的にどう
なっているのか、などなど非常に広範な内容が含まれます。
本書はテーマや内容ごとに、それぞれの分野の専門家が執筆することで、質量と
もに「Webアクセシビリティ大全」とでも呼ぶべき、本格的な書籍となっており
ます。
大きく3部構成となっていて、第1部でWebアクセシビリティの基本を解説し、第2
部で技術に関する具体例を豊富に提示し、第3部で米国と世界各国の法律と政策
を詳細に説明しています。
特に第2部では、スクリーンリーダーやブラウザなどの話から、コンテンツ、ナ
ビゲーション、データ入力をアクセシブルにする方法、さらにCSS
JavaScriptFlash、PDFに関するアクセシビリティアクセシビリティ・テス
ト、WCAG2.0など、様々な話題を扱っています。


「本書は、Webの専門家が、Webアクセシビリティを本格的に勉強する際に最適な
本である。したがって、本書が想定する主な読者は、Web制作者、 Webサイトの
管理者、地方自治体や企業をはじめとする各組織のWeb担当者など、何らかの形
でWebサイトの制作や運営に関わる方々である。しかし本書は、それ以外に、授
業やセミナー、あるいは社内勉強会のテキストとしても有用であろう。アクセシ
ビリティ担当ではないからこの本は必要ないと考えるのではなく、是非まず第1
章を読んで欲しい。そして、机の横に置いて、必要に応じて残りの章を読んでい
ただきたい。Webアクセシビリティは、画像に代替テキストを付与することでは
ないし、チェックツールでテストして合否を判定することでもない。Webアクセ
シビリティは、多様なユーザー、さまざまな技術、ガイドラインや政策や法律、
などを総合的に考慮しなければならない複雑なプロセスである。この本を日本語
で出版することで、日本のWebアクセシビリティ向上を促進できればと願ってい
る。」(「日本語版翻訳者による序文」より)


2006年7月に米国で出版された「Web Accessibility: Web Standards and
Regulatory Compliance」の日本語版。
サイトの運営者/制作者双方必携のガイドブックです。

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・本書を購入したことが分かる領収書のコピー
障害者手帳のコピー
の両方を,Fax又は郵送で出版社に送っていただければ,折り返し,電子データ
を送付することになる予定です.電子データの形式は,テキストデータかPDFに
なると思います.


電子データ提供方法は,出版社のサポートページで公開する予定です.
http://book.mycom.co.jp/support/e2/wdb/

電子データを必要とされる皆さま,HYML形式は別として,テキストデータとPDF
(どこまでアクセシブルに出来るかは打ち合わせ中.PDFファイルからテキスト
データを取り出せるのは確実)だったら,どちらがよいのでしょうか?


なお,1章は,(最終バージョンではありませんが),下記で公開しています.
http://www.comm.twcu.ac.jp/~nabe/UAI/Chapt1/
# 出版後,このサイトをどうするかは,出版社と協議中です.