経団連のワークシェアリング賛美、ちょっと待て

昨夜のテレビのニュース番組「報道ステーション」で、御手洗経団連会長が、ワークシェアリングも一つの検討材料と発言しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090106-OYT1T00626.htm

ちょっとまて、あれだけ企業収益のために無慈悲に派遣労働者の合理化をする氏がいきなり、そういうことを言ってもにわかには信じられない。

これは、非正規労働者を解雇して、パイを減らした上で、ワークシェアリングしようとしているのだ。給与切り下げのための方便だ。自分の腹はちっとも痛めずに労働者にのみ利益確保のためのしわ寄せを押しつけるものだ。
パイを減らさずにすむことが出来るのに、ワークシェアリングで労働者のみに負担を押しつけることはおかしい。

官房長官ですら、内部留保の活用を言い、朝日新聞夕刊のコラム【兜町】でも「『虎の子』の内部留保を適宜適切に使う勇気も、経営者には求められる」とある。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090105dde007010027000c.html

こういう人が経営者団体のトップでいる限り、非正規労働者障害者雇用も期待するのは難しい。矛先は政府と経営者団体だ。


ラビット 記