社会の聞こえない音(2)

060218_1142〜001.jpgお昼前にパンを買っていたら、奥から焼きたてのブレッドパンを運んできた若い人が鐘を鳴らし始めたので驚いた。
最初はトレーにいっぱいパンを載せたまま片手で何を振っているのかと思った。良く見ると木の持ち手の付いた高さ15cm位のハンドベルだ。鐘の音色は聞こえなかったがパンが焼けたことを知らせていたのだ。
放送でもなく、呼び声でもなく、レトロな鐘だったのがおかしい。

社会の中の聞えの不自由な音としては、テレビと並んで電話が圧倒的に多い。060218_1143〜001.jpg公衆電話には音量の調整できるボタンが付いている。携帯電話の普及で公衆電話が減っているが携帯電話を持っていない人や拡声機能が必要な難聴者には必要だ。公衆電話は難聴者にアクセシブルであるだけではなく、ろう者にもアクセシブルでなければならない。

新世代の公衆電話は、無線に頼る携帯と違って、いつでも通じる通信端末として新たな役割があるのではないか。

ラビット 記