2009-01-01から1年間の記事一覧

「障がい者制度改革推進本部」設置の意義 難聴者

政府は近く「障がい者せいど改革推進本部」を発足させると言う。これが実現すれば、障害者にとっても難聴者にとっても一大朗報だ。 なぜなら1千万人を越える難聴者は、戦後まもなく出来た身体障害者福祉法の基準に制約されて、必要な支援を受けられなかった…

難聴者の手話「指導」の中身

難聴者が初めて手話を学ぶ時に、最初から手話ありきではない「指導」が必要。難聴者は誰でも普通に生きる権利がある、普通にコミュニケーション出来るし、自分に合った方法でかまわないということ、難聴者が主体性を持っているということを自覚して、「自立…

難聴者への働きかけ、組織化

社会には、聞こえや補聴器等の知識や相談出来るところが少ない。病院や区市の福祉事務所に来られていない難聴者は補聴器を購入する前にいろいろ悩んでいるが、都レベルや区市レベルでも、こうした方々に働きかける取り組みはない。NPO法人の難聴者協会の…

難聴者は補聴器の情報を持たない

社会の中に、補聴器のことを知るための情報が行き渡っていない。補聴器店には日々最新の情報が入るが、補聴器を装用した難聴者は普通補聴器が壊れるかその補聴器で聞こえにくくなるまでは補聴器店に行かない。必然的に情報の量や質は販売店側にかなわない。 …

難聴者コミュニケーション講座の様子

難聴者協会の「地域コミュニケーション講座」に来ました。三鷹市の市民共同センターに50人ほどの参加者がいた。会員以外の参加者も多そうだ。

障害者政策研究全国集会自立支援分科会と難聴者問題

この集会に参加したのは初めてだったが、DPI日本会議や周囲の研究者(大学)の取り組みの内容がわかった。 際の施策に反映させようとしている姿勢はみならわなくてはならない。午後の自立支援分科会のパネリストは全国自立生活センターの中西氏を除いて、…

障害者政策研究全国集会

新宿区の戸山サンライズで、第15回障害者政策研究全国集会に、谷博之参議院議員が政府の障害者施策をどう変えていくかを説明した。その中で、ここでの検討施策がそのまま政策になるということを言ったのは驚いた。 確かに15回を迎える検討の積み重ねの中…

著作権院内集会での聴覚障害者の報告

著作権集会で報告された内容。ラビット 記 ーーーーーーーーーーーーーーーー 聴覚障害者の著作権問題について (社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 理事長 高岡 正 特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構 副理事長1.聴覚障害者の情報バリアー 著…

創造的援助関係のプロセス 難聴者の理解

今、臨床心理のレポートの最後の章を勉強中。臨床心理で支援をする場合に、相手のことを理解するだけでなく自分も理解されているのである、それは互いに分かり合う関係になる、つまりそれぞれが自分の世界を出て、一つの世界において出会うことを意味すると…

要約筆記者にどうして「優しさ」を求めるのか

なんで、要約筆記者に「優しさ」を求めるのか。 確かに、難聴者はそのコミュニケーションと関係性の障害から、コミュニケーションを充足したいという基本的欲求を持っている。しかし、それは相手に従属した自分ではなく、自分を聴覚 障害の多様な側面と現れ…

今日が人工内耳の満2年目(1)。

2年前の12月3日、人工内耳で初めて音を聞いた。まだ人の声としては聞こえず、チチーギギーという音だった。それでもしゃべっている人の口を見ながらだとかすかに言葉に聞こえたので、期待を強くしたのを覚えている。その後、マッピングを繰り返したが、8ヶ月…

中途失聴者、難聴者の「手話」

中途失聴者、難聴者の手話の学習は、健聴者のそれと違って、コミュニケーション方法の習得そのものと学習の経過が広義のリハビリテーション、自立へのサポートになっている。ろう者の場合には、ろう学校、ろうコミュニティの中で身につけることが難聴者の場…

難聴者の元気に生きる方法

(財)東京都高齢者研究・福祉振興財団の助成を受けて、東京の中途失聴・難聴者協会が開催する。ラビット 記 ーーーーーーーーーーーーーー 中途失聴・難聴者のための地域コミュニケーション講座 『元気に生きる方法、 こっそり教えます!! 』 講師:馬屋原…

日々変化する人工内耳の聞こえ

人工内耳で聞こえていた電話の声が1週間くらい前から聞こえなくなってしまった。 今まで聞こえていた設定(場面ごとに想定したマップの一つ、ADROのみ)で、聞こえなくなったことで気持ちが動揺してしまった。しかし、いつもと違う設定のチャンネルを選…

大相撲と文字放送デコーダー

いつも利用する東京都障害者福祉会館のロビーに、21インチくらいのアナログテレビがおいてある。文字放送デコーダーが付いているが字幕放送が出ていない。文字放送なんて職員も聴覚障害者も特に若い人は もう知らないのかもしれない。1990年に「聴覚障害者の…

白い文字のロール プラネタリウムの字幕 

今日の講演で、13年前のプラネタリウムの字幕投影は手書きのロールを映す際には白い文字で書いていたと実物を見た。プラネタリウムは黒い背景なので黒のペンで書いては見えないということで、透明なロールに白いペンで書いて投影していたと。 手袋も黒、ペン…

手話講習会に通う難聴者の支援

昨日の会議で、難聴者向け手話講習会の受講生が入院して休んでいるという話が出た。しかし、よく聞くと難聴以外の障害も持っており、手話講習会に通うことが治療にもなっているということだった。こうした複雑な問題を持つ受講生は毎年数人いる。普通に考え…

難聴者はこぶしを握りしめて生きている

「何で送ったのなら送ったと言わないのか」 「何を送ったんだ」 「何だ聞こえていなかったのか」 と職場のフロアー中に聞こえる声で罵倒される。 しかも相手からかかってきた電話をつないだまま言う。だんだん顔が紅潮してくるのがわかる。 手のひらを握りし…

手話を「言語活動」事故の訴訟で 難聴の認定は

NHKのニュースで、名古屋のろうの女性が交通事故で手が動かなくなったのは、普通の人の言語障害にあたるとして損害賠償を求めていた裁判で、手話を言語活動と認定された判決があったと報じられていた。 障害者権利条約のコミュニケーションの定義で、言語は…

改正著作権法の情報アクセス権に関わる院内集会

参議院会館の1階の会議室で著作権集会を行った。大臣クラスは来ないがこれまで情報アクセス権に関わる議員たちが参加していた。集会の会場や呼びかけをされたのが民主党障害者プロジェクトチーム事務局長の小宮山議員だ。 視覚障害、聴覚障害、学習障害、全…

改正著作権法の情報アクセス権集会開催中!

グーグルが動画サイトの音声を字幕表示

11月22日(2009年)付け日経新聞国際面に、アメリカのグーグルがユーチューブの動画に字幕を付ける技術を開発し、一部サービスを開始したと報じていた。グーグルはあらゆる動画に字幕表示することで動画の検索が可能になること、自動翻訳技術と組み合わせて…

日本障害フォーラムJDFの要望書、意見書等 情報アクセシビリティ

日本障害フォーラムJDFの要望書や意見書などの文書はここにある。http://www.normanet.ne.jp/~jdf/yobo.html障害者自立支援法に対する緊急要望書もこの最上部にある。 総務省に出した情報アクセシビリティに関する包括的な意見を提出している。聴覚障害者に…

著作権シンポジウム 明日参議院内で開催

明日、障害者の情報アクセスに関わる著作権シンポジウムが参議院開催される。 ラビット 記 写真は静岡市庁舎 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー シンポジウム 「著作権法改正と障害者の著作物利用・情報保障を考える」障害者関係20団体で構成される障…

デフレスパイラルと難聴者

政府は緩やかなデフレにあると報告した。通年就労しても200万円以下の労働者が1千万人以上もいる。次男も大学入試に失敗するとフリーターを余儀なくされた。 これでは購買力をもたない国民の消費が増えるはずもなく、デフレから脱却できない。問題は難聴者も…

「難聴学級」は社会生活力養成プログラム

難聴になった人は、難聴者ではない。 ここでいう難聴者とは自立への意識を持った人のこという。難聴になるのはなぜか、難聴になるとどういう問題が起きるか、自分と社会の関係を「障害」と見るか、難聴を補う方法、難聴者としての誇り、社会福祉サービスの使…

地デジの手話放送ができない理由も公表して欲しい。

NHKが地デジ放送が受信できなかったクレームの理由を発表した。 自局の関わった番組であるないに関わらず、放送について責任を持っていくことは当然だ。それならば、NHKは手話ニュース以外のニュースに手話が付かない理由を説明してもらいたい。 現在…

障害者自立支援法訴訟団、政府と会談

障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会からニュースが届いた。 政権交代後、政府は訴訟方針を変更していたが、訴訟団と会うのは初めてだ。定期的にニュースを受け取りたい人は、以下から登録を。 http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/mezasukai.html ラビ…

当事者不在の事業仕分け 首相のウソ

朝刊に事業仕分け1兆円、首相「聖域はない」と載っていたがこれは大ウソ。政党助成金は手つかず。消費税と同等の大企業優遇税制。米軍のグアム移転費、日本に負担義務のない米軍駐留経費の負担、なかには米軍のレジャーの高速道路料金までも負担している。 …

人工内耳で電話できたじゃん!

ちょっと家を出るのが遅れて、駅から全力疾走でないと会社に間に合わない。それはさすがにキツいので途中の駅からタクシー会社に電話した。人工内耳では初めてだ。補聴器の時は相手の言うことが聞こえずに一方的に話していたが、お待ち下さいとか駅のどこで…