2008-01-01から1年間の記事一覧

人工内耳とストラディヴァリウス演奏

天満敦子の無伴奏ヴァイオリン演奏会で紀尾井ホールに行ってきた。バッハの6大ヴァイオリン無伴奏曲の3曲を聞いたが、初めてだ。 ヴァイオリンがこんなに豊かな旋律、音を出す楽器だとは知らなかった。弦楽器なのに管楽器も含む演奏に聞こえてしまった。 …

人工内耳入門講座の議事録

東京都中途失聴・難聴者協会の「人工内耳の相談会」で、耳鼻科医の水足邦雄先生が講義した議事録が公開されている。人工内耳の基礎的なことがコンパクトにまとめられていて、わかりやすい。ただ、同大学の耳鼻咽喉科の外来は難聴の患者の呼び出しにもっと配…

情報保障: 要約筆記、磁気誘導ループ、手話通訳

スケジュール *** (変更になる場合がございます) ■12月6日(土) 受付 12:30 13:00 オープニング、主催者あいさつ、厚生労働省あいさつ(自立支援振興室 高木憲司専門官) 実行委員長より事業経過報告 14:00 講義 聴能の心理的分野から:内藤 明(臨床福祉専門学校…

定 員: 200名

聴覚補償リハビリテーションの研究

全難聴が、難聴者へのエンパワメントして、聴覚補償を考えるシンポジウムを開催する。 どのような聴覚補償リハビリテーションが必要かを今年提起し、どのようにリハビリテーションを受けるか、リハビリテーション体制をどうするかについては、次年度につなげ…

障害者自立支援法訴訟と難聴者のエンパワメント

「障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会」から、ニュースが届いた。これを読んで感じたのは、生きるのに必要な最低の生命維持サービスを受けるのにお金を請求される応益負担に半対する運動と難聴者が必要なサービスがないために受けられない問題とは同一線…

JOOSTとアクセシビリティ IP放送

グーグルでJoostがヒットしたが、Joostって何?っという感じだった。 テレビ放送がインターネット上で見られるにしても、アクセスが集中したら見られないことは先日の防衛庁トップの国会中継でも話題になった。 このJoostが軽いという評判だ…

2008年度全難聴大会決議(3) 放送など、権利条約

地上デジタル放送の完全移行のスケジュールに関わらず、全ての障害者に対して、放送のアクセスの放送事業者の責任を法律で義務付ける必要がある。これは、合理的配慮にあたるものだ。 地デジ放送番組が、放送と同時にインターネットで提供される(マルチキャ…

2008年度全難聴大会決議(2)

要約筆記事業は、社会福祉法第二種事業にふさわしい形で実施されるべきだ。要約筆記者が奉仕員と違うことは難聴者の権利を擁護することと要約筆記に必要な知識と技術を順序をだててきちんと学習していることであって、たんなる「技術レベル」の違いではない…

2008年度全難聴大会決議(1)

11月1日から3日まで、岡山県で開催された第15回全国中途失聴者・難聴者福祉大会で決議された、大会宣言が公表されている。ラビット 記 - 大 会 決 議 (第15回全国中途失聴者・難聴者福祉大会in岡山)難聴者・中途失聴者(以下、難聴者等)が地域等…

難聴者支援事業の法的根拠(2)

難聴者の自立訓練について、施策の可能性について、意見を交換した。難聴者自立訓練事業の必要性については、お互いに難聴者なので論じることはなかったが、施策形成の場では説明する必要があることは認識が一致していた。 統計的な実態調査と臨床的なケース…

難聴者向け訓練事業の法的根拠(1) 難聴者は、エンパワメントとして、同じ障害を持った難著者、専門家の助言、指導をきちんと受けないと難聴「者」になれない。障害者自立支援法では、自立訓練給付が事業化されている。 難聴者はどの事業に適用できるか、…

難聴者のエンパワメントの実践と施策化

Kさん、 久しぶりの再会でしたね。ご返事が遅くなってすみません。名前は思い出せなかったですが確かに会ったことのある顔でした。今の私は、難聴者がもっと力を付けるためにはどうしたらよいかを考えて実践しています。それは難聴者のエンパワメントです。…

人工内耳にかかわる書籍の書評

新書中心主義−心理学者の読書日記 Paperbacks Centrism/신서판 중심 주의/小丛书中心主义 — 本の感想メモ&外国語練習帳 http://kaysaka.blog.so-net.ne.jp/ に、人工内耳に関する書籍の批評があった。人工内耳とコミュニケーション−装用後の日常と「私」…

難聴者とIP放送とデジタル放送のトピックス

Google アラートでIP放送とデジタル放送のトピックスを拾ってみた。難聴者等とどう関係するのか考えてみよう。 アラートでニュース全体のソースもハイパーリンクされて配信されているが見る余裕がないので冒頭部分だけ。 記事を検索すると元のニュースがヒ…

トヨタ奥田氏がマスコミを脅迫!

11月13日今朝の朝日新聞(社会面38ページ)を見て、驚愕した。トヨタ自動車の奥田ひろし氏が「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」で、テレビ番組の報道の内容について、批判するだけでなく、スポンサーの辞退を公言したというのだ。奥田氏は、第9代経団…

人工内耳の聞こえ もうすぐ1周年(2)

人工内耳と補聴器の併用は、聞こえについてよく理解した医師と言語聴覚士、補聴器装用技能者がいないとなかなか大変だ。補聴器関係者は人工内耳の知識がほとんどない。補聴器で効果がない人が人工内耳を装用すると一般では理解されているので、関心がなかっ…

人工内耳の聞こえ もうすぐ1周年(1)

早朝5時。ふすまの向こうで祖母がかけているラジオの音が聞こえる。 「あなたの生きていることが・・・」、「沖縄の海上○キロメートル・・・」とか聞こえる。 最初のは宗教か人生相談みたいな番組だ。その後は天気予報だ。人工内耳の手術を受けて、もうすぐ1…

「耳マーク、見つけたよ!」(2)

ハーマイオニーさんからの報告。今は「耳マーク」と呼称を統一しました。 ラビット 記 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 病院で「耳マーク+シール」の貼り紙、発見!説明文の下に、「診察券用」と「カルテファイル用」シールの拡大図も載ってるよ。『耳…

劇団四季のキャッツ」千秋楽って?!

電車の吊り広告に劇団四季のミュージカル「キャッツ」が千秋楽とあった。超ロングラン公演で芸術性の高いミュージカルが終わるのは残念だ。残念なのは、字幕付きで見たかったからだ。 韓国からの観客にはハングルの字幕が、欧米人には英語の字幕が、聞こえな…

駅に駅名表示がない

新幹線の駅に、駅名表示がない。今自分がどの駅にいるのか、見て分かるものがない。 なぜだろう。車内の電光表示を見て降車しても、ホームなどの駅名のアナウンスは聞こえないので、間違いなく目的の駅に着いたのか、不安になる。 ラビット 記

日本障害フォーラム(JDF)セミナー

日本障害フォーラム(JDF)から権利条約発効後最初の大型セミナーの案内が来た。 ラビット 記 - 日本障害フォーラム(JDF)セミナー フォーラム in 東京 障害者権利条約で変わる 私たちの暮らし 〜暮らしの中にどう活かす「合理的配慮」〜12の障害者団体・関…

難聴者の合理的配慮は何か

障害者権利条約は「合理的配慮」を講じないことを差別としている。難聴者の権利を確立するためにどのような「合理的配慮」 が必要になるのか。 コミュニケーション支援は必須だ。要約筆記とリアルタイム文字入力、字幕制作はそれぞれ性格の違う支援方法なの…

オバマ次期米大統領と障害者施策

2008年11月07日13時37分22秒 次期アメリカ大統領に、バラク・オバマ氏が選出された。 初めての黒人大統領ということで、抑圧されてきた黒人の期待はひときわ大きい。オバマ氏に期待する障害者も多いだろう。 オバマ氏を指示する障害者のサイトを見ると、オバ…

八王子市の障害者差別禁止条例

11月の連休初日の先日、障害者の権利条約に関する地域フォーラムが岡山県で開かれた。JDFの主催だったが、全難聴の福祉大会の分科会の扱いにしたため。221名の参加があり。難聴者が約100名と半数を占めた。障害者自立支援法の問題が各障害者から話され…

岡山の後楽園の耳マーク

岡山駅ちかくの後楽園の切符販売口には耳マークが表示されていた。手話ボランティアの提供や視覚障害者向けの音声ガイドの表示もあった。音声ガイドはたぶん無線で提供されているのだろう。難聴者用に地面に磁気コイルを埋め込んだら、自分の補聴器で聞こえ…

新幹線と人工内耳

新幹線に乗って、窓側の席に乗ると危険?!。左側に人工内耳をしている人が左端の席に座ると人工内耳側にガラスの窓がある。 お酒を飲んで寝てしまった際に、窓のガラスに頭を持たせかけると人工内耳が落ちる恐れがある。別に酒を飲まなくても疲れて寝てしま…

要約筆記の「団体派遣」は団体への支援ではない!

東京都は、来年度から要約筆記グループ派遣事業を止めようとしている。東京都は多くの区市からの難聴者等が集う場でのコミュニケーション支援は必要と考えつつも、要約筆記者派遣事業の区市による按分方式にこだわるのは、自立支援法施行後は団体に対する派…

NHK ETV特集「手の言葉で生きる」の再放送

ろう教育の問題提起になった番組の再放送だ。 ことさら、聴覚活用を否定する意図がわからない。 ラビット 記 ============ ETV特集[総合テレビ] 放送日:10月31日(金)午前(夜)1:25〜2:24 「手の言葉で生きる」(2008年9月21日放送) 「…

難聴者用電話 サンヨー製

自宅の電話はファックスの電話回線の端子に、難聴者用の電話機を接続している。難聴者用とうたっているわけではないが、子機が骨伝導タイプになっている。また、本体、子機ともボリュウムの調整、相手の話の早さを調整する機能がある。早口の人の話を少しゆ…